こんにちは。
お得に旅行するのが好きなユウです!
女一人旅でオランダ・アムステルダムにあるレッドライトシークレット・ミュージアムに行ってきました。
レッドライトシークレットミュージアムは、世界初かつ唯一の売春博物館です。
アムステルダムは合法風俗街として有名な場所があり、レッドライト地区 (De Wallen)、日本では飾り窓と呼ばれています。
理由は、売春婦が赤いライトに照らされた個室の中から客を誘惑し売春行為が行われているから。
客側は外から女性を物色し、気に入った女性がいれば窓を開けてもらい交渉。
成立したら窓の中に入るシステム。
そんな風俗街にあるレッドライトシークレット・ミュージアムでは唯一無二の体験ができます。
正直、ここに行かずして飾り窓地区に行くべきではないと思うほど、興味深い場所でした。
今回女性一人で訪れてみた感想やアクセス、お得なチケット購入方法をまとめてみます。
レッドライトシークレットミュージアム アクセス・入場料は?
アムステルダム1日目の夜21時ごろに飾り窓地区歩いていると、人だかりができていた場所がありました。
それが、レッドライトシークレット・ミュージアムです。
オランダは2000年に売春が合法化されており、売春婦も職業として扱われています。
個人事業主として働き、税金も納めています。
ちなみに、日本では1956年に売春防止法が制定されており、警察庁のデータによると毎年およそ450件検挙されています。
(引用:令和4年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯等の取締り状況について)
売春と風俗の違いは本番行為の有無だそうです…。
売春が合法化されている場所での売春婦の働き方や扱われ方に興味があり、入ってみようと思ったのですが、夜は並ぶほど混んでいたので次の日に足を運んでみることにしました。
アクセスは、アムステルダム中央駅から5分程飾り窓地区へ歩くと必ず通る場所に位置しています。
入場料は、€14.5です。16歳以上しか入場できません。
現地で購入することもできますが、事前にKlookを通じて購入すると日本円決済、さらにクーポンを使えばお得に購入することができます。
音声ガイドあり
入場料には音声ガイドも含まれています。
音声ガイドは英語を始め12ヶ国語ありますが、残念ながら日本語はありません。
Red lightで15年以上売春婦として働くロシア人のIngaが音声ガイドしてくれるという設定の元、ストーリー仕立てでガイドされるので、とても馴染みやすいです。
仕事場
まず初めに通るのは小劇場タイプの部屋。
男性目線でアムステルダムでどう遊ぶかのミニムービーが上映されていました。
私が行ったCASA ROSSOの映像も一部ありました。
ここは女性が部屋を借りる場所を再現した部屋。
彼女たちは自分で部屋を借り、自分で掃除をし客を入れる準備を整えてから営業を始める。
2階に上がると仕事部屋に入る前のロッカールームのような場所。
壁に貼られたQ&A
壁のあらゆるところに貼られているQ&Aは本当に読み応えがありました。
3つほどシェアさせて下さい。
客は大体何分部屋に滞在する?
→6~15分
なぜ売春婦はレッドライトを使う?
→諸説あるが、レッドライトは肌をきれいに見せるので、売春婦をより魅力的に見せる効果がある
レッドライト地区のルームレンタル費用は?
→約10時間契約で150€〜。
元締めの儲かり方がおそらく尋常じゃないことは想像できますね。
その他にQ&AやIngaの音声ガイドで言及されていた内容にはこんなものがあり大変興味深かったです。
- 1日に何人接客する?
- クライアントと恋したことある?
- クライアントでオーガズムを感じたことある?
- 女性も行けるの?
- 年間何人が飾り窓にくる?
- 売春婦には、パートナーや家族がいる?
- 男娼もいるの?
実際にどうすれば飾り窓地区で働くことができるか、何歳以上が働く資格かあるか、何語を話せるべきか、受けるべき検査(性病等)、従うべきポリシーや税金について記載されており衝撃を受けました。
合法化しているからこそ明確なルールに基づいて営業されているので、グレーゾーンでの営業よりも数倍安全なんだという印象を受けました。
オランダ政府が最も重視することは、
”強制的に働かされているわけではないこと”
”自立した生活をしていること(住居があり、税金を納めるための登録がされている事)”
オランダにおける売春婦からの税収は、どれくらい莫大なのか個人的に気になりました。
どんな部屋?
実際の勤務部屋を再現した部屋や小物たち、ベッドなどが展示されていました。
ホテルで仕事をするはずだった『アンナ』
部屋内には売春婦のストーリーが展示されています。
印象的だった話をシェアします。
ポーランドからアムステルダムに来て7年間1日12時間以上をほぼ週7日で働いたアンナ。
25,000人以上を接客し、7年間で稼いだ金額は€1million(1.5億円!!)以上
実はアンナは、「アムステルダムにはホテルの仕事がある」と男性から連れられてきました。
しかし連れてきた男にはパスポートを握られ、脅され売春婦として働くことを余儀なくされていた。さらに、稼いだお金は全て彼に取られていた。
「4年後、彼は人身売買で逮捕されたが、私はまだ売春婦。
私に他に何の仕事ができるだろうか。お金が貯まったらポーランドに帰りたい。」
これ以外にも色々な話が展示されているので、全てに目を通してみてください。
どうしたら売春婦として売れるか?
外からも見える自分が飾り窓の中に実際にいる場所には、『どうしたら売春婦として売れるか?』を10個のアドバイスが記載されていました。
ポーズ・愛想・アイコンタクト・笑顔・唇を舐める・髪を使うetc…
実際に飾り窓地区を歩くと女性たちが、このTipsに基づいて誘惑しているを感じました。
クイズに挑戦
どれくらい飾り窓地区についてしっているか?クイズを体験できる端末がありました。
ここまでの復習と、ここからまた紹介されるエピソードの伏線として、ぜひ挑戦してみてほしいです。
ちなみに私は6問正解…。なんとも言えない微妙ライン。
Loverboy
「アムステルダムに仕事があるから」とパートナーに連れてこられて、売春婦として働かさせれている女性も沢山いるそうです。
Loverboyという言葉はロマンチックに感じますが、実際には全くロマンチックではありません。
言葉の意味は『対象者と恋に落ちたふりをして、女性を風俗で働かせて金を巻き上げる男性』を指します。
客の立場から売春婦が誰かに強制的に働かされていると感じたら通報する義務もあるほど、強制労働は厳しく取り締まられるようです。
SM部屋
CASA ROSSOにて人がSMに目覚めるであろう瞬間を目の当たりにした私は、この部屋の印象が強かったです←
「性行為は好きじゃないけど女王様としてなら、働ける」という女性の話が展示されており”I’m in control(私が主導権を持っている)”という言葉とこの部屋の合致具合を感じました
女王様になるには膨大な知識が必要です。
展示内では、€3,000を支払い女王様になる手ほどきを受けたが、投資した€3,000は数日で回収できたと述べていたのが印象的でした。
でも本当にCASA ROSSOで受けた衝撃が…
詳細は別記事にてレポ予定。
窓の中でどう見られるかを疑似体験
自分が飾り窓の中にいるかのようにバーチャルの人間がこちらをみてくるのを体感できるスペース。
(ほんとこの目つき…)
ときに汚い言葉で罵る人、男とは目が合うが彼女は見るなとすぐに通り過ぎるカップル、冷やかし、ジェスチャーで金額を交渉してくる人。
ドアを開けなければ彼女たちには聞こえない言葉なのかもしれないが、実際にあるのだろう。
むしろ、誘惑する女性たちはドアをパタパタするのも誘惑の手法の一つなので、聞こえているのかもしれません。
バーチャルだということはわかっているが、あまりに生々しい人々の視線を向けられ、数分ここに留まって自分が値踏みされ続けた気になり、言葉にし難い気持ちになりました。
売春婦に対する殺人
レッドライト・シークレットは以前、実際に娼館として使われていた建物です。
ここで勤務していた中国系オランダ人のAnnieは殺されました。彼女を殺した犯人はまだ見つかっていません。
Ingaのストーリーでも友人が殺された事件を生々しく語っていました。
今でも毎年仕事中に殺される事件が後を経たないとのこと。
売春婦は世界でも危険な仕事の一つであり、最悪の場合殺されるということを忘れてはいけません。
珍しい忘れ物
事後の忘れ物が展示されていました。
入れ歯やメガネ
そして恥ずかしすぎるクレジットカードの忘れ物…
こんなものまで…というものが展示されているので見どころです。
懺悔
人々が自分の罪を告白する場所として教会にもある”Confession”スペースが用意されていました。
壁に貼られた実際の来場者の告白は驚くものばかり。どうか嘘であって欲しいという告白も。
踏みつけられることが性癖の方がご自身のインスタアカウントを添付した告白も展示されていました。
おそらく随時入れ替わるので、訪問した際はよくみてみて欲しいです。
壁には売春婦の言葉が。
犯罪発覚の手助けに
Ingaのガイドでは、”客の話す内容で彼が自分の子供たちに危害を加えていることに気づき、警察に通報し、彼は収監された”話をしており、衝撃を受けました。
人の醜い秘密を知ってしまう職業。
犯罪発覚のきっかけにもなることがあるそうです。
一番強調されていたのは人身売買の恐ろしさ
TRAFFIK・traffickingは、人身売買を意味します。
ミュージアム内ではこの言葉を多く目にします。
レッドライトシークレット・ミュージアム内にも流れていた動画をシェアします。
ミュージアム内ではゆったりみている余裕がなかったので、『ダンスしているな〜』くらいの認識で立ち去ったのですが、家に帰ってからもう一度調べてみて、同一の動画を見つけました。
女性たちのダンスはカッコよく、観客も大盛り上がり。
しかし最後に映る言葉。
毎年1,000人以上の女性が西欧でダンサーとしてのキャリアを約束されています。
しかし、悲しいことに多くの女性がここ(レッドライト地区)に行き着きます。
美味しい話には基本裏があります。
人の夢を食い物にする恐ろしい事態も世界中で発生しているんだと、認識しました。
ミュージアム訪問後に再度飾り窓地区を歩いてみる
ミュージアムの所要時間は1hほど。
もう一周したい位本当に良かったです。
ミュージアムを出てから、17時ごろに再度飾り窓地区を歩いてみると違う視点が生まれました。
時間帯も早かったので、出勤前の女性・部屋を整えている女性・勤務を開始しており窓の向こうから誘惑している女性。
日本人の私にとって、売春婦は法律違反と思っていましたが、飾り窓の女性たちのように職業として認められ仕事をしている女性を目の当たりにして、自分の無知さを感じました。
しかし、中には自分の意思ではなく強制的に働かされている女性もいるかもしれない。
洗脳されていたり、感覚が麻痺してしまったり、人が思うほど簡単に抜けられる世界じゃないのかもしない。
レッドライトシークレット・ミュージアム 行く価値ある?
売春婦が仕事として正式に認められている国にある売春に関する珍しい美術館。
正当化するわけでも否定するわけでもなく、事実に基づいたストーリーやデータが記されています。
私は行ってよかったと心の底から思いますし、人に勧めたいとも思うので、良かったです。
この記事がどなたかの訪問の後押しになっていたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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